神に捧げる技術を磨いてものづくり
−神輿−
人々の視線を一身に浴びる
祭の華、神輿。
宮本では
浅草神社の御本社神輿をはじめ、
数多くの神輿を製作して参りました。
御霊を頂いて渡御する神輿だからこそ、
見えない所までしっかりと手間をかける。
木工や金工などの諸職が匠の力を合わせ、
初めて宮本の神輿が誕生します。
人々を魅了する華麗さと、
担ぎ手の意気に応える堅牢さこそ、
その命です。
工程
木地
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神輿の木部を木地と呼びます。美しい木目と堅さ、強さが特徴の欅。柔らかさと強さを兼ね備えた桧。堅さとねばりがある樫。求められる強度や漆との相性などを考慮し、それぞれの神輿に適した材料を選んでいきます。
主要な構造部分には釘を使わず、組木と呼ばれる伝統の製法で作られます。
木組みの際は、ノミとカンナを何種類も使い分け、何度も微調整を繰り返します。木地師の確かな仕事が、神輿の骨格を作ります。
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漆
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神輿の屋根や台輪には漆塗が施されます。塗っては磨きを繰り返すこと、約20の工程。
写真の梨地塗の他に、黒、朱などすべての呂色(上塗漆の表面を研磨して色艶を引き出す)で仕上げられます。
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彫金
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神輿のさまざまな部分を煌びやかに飾る錺金具には、さまざまな伝統の技術が生きています。
金属の板に模様をつけたり、浮彫を施したりする彫金。金槌や木型などを使って、1枚の板を打ち延ばしながら形作る鍛金。鋳型を使って鳳凰の胴体や蕨手を作る鋳金。
彫金は大小合せて数百点ほど。牡丹や唐草、魚子など、手作業で掘り上げ、丁寧に磨いた後、金メッキが施されます。
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彫刻
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神輿の屋根から台輪にかけて、手彫りの彫刻が施されます。台輪の四方には、青龍、白虎、朱雀、玄武の四神、欄間の両脇には籠彫りの毬を持つ狛犬など、随所に欅の彫刻が施されます。
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重義
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宮本の神輿には、神輿師の名を冠した「宮本重義」の作人札がつけられます。作人札には、製作に携わったすべての職人の気概と信念が集約されています。
1基の神輿が出来上がるまでに、二十種にも及ぶ専門の職人が携わります。木地師、塗師、錺師、鋳物師、彩色師など、それぞれに熟練した職人技の結晶です。全体を統括する神輿師をはじめ、専門の職人たちの誇りが込められているのです。
お客様のご要望に基づき、技術と手間をかけて丹念に製作いたします。「重義」は、丹精込めた仕事の証です。
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