プロの演奏家であるミカド香奈子(望月太喜若)氏におすすめのポイントを伺いました!
【おすすめ商品】
丸宮 五本調子
【おすすめポイント】
邦楽はもちろん、洋楽器との演奏の際にも、調律の良い丸宮のお笛は活躍します。
【購入する際のポイント】
まずは自分にとって吹きやすいと思えるお笛を選ぶことが大事です。
演奏する会場の大きさ、マイクを使うかどうか、黒御簾で吹く時、などその場その場の様子を考慮すると息の吹き込み具合も変わりますし、そのような理由でも少しずつピッチの違う笛が必要となります。
私は主に三味線音楽における笛を吹いておりまして、お三味線も笛もピアノのように「押せばこの音が鳴る」という楽器でありません。
一緒に演奏するには 笛自体の調律が良いことと、そして調子が少しずつ違う笛が必要となります。例えば、四本調子と五本調子の間に 少しずつピッチの違う笛を2〜3本入れておく というように、三本調子から十本調子までそのような揃え方をしております。
邦楽音楽に吹くには丸宮のお笛は調律が良すぎてしまう、という面もあるのですが、日本音楽の情緒を大事にすることにおいては、吹きながら自身で音程を作ることは大切なことですね。そこが篠笛の味わい深いところであると思います。ご自身に合う素敵なお笛に出会いましょう。
【プロフィール】
ミカド香奈子(望月太喜若) 宮本邦楽教室民謡・端唄講師
台東区在住。
故 初代ミカド天風(尺八奏者)を祖父に、二代目ミカド天風(端唄・民謡歌手)を母にもち、幼少より和洋の芸事を学ぶ。篠笛・能管を邦楽囃子笛方 望月太喜輔師に師事。創流七十余年の民謡ミカド流家元代行として流派を支える一方、邦楽囃子笛方「望月太喜若」の名で、長唄や端唄などの各演奏会、メディアに出演。望月朴清師主宰の古典芸能サークル「和の輪の会」横笛クラス講師。
2013年、出雲大社「平成の大遷宮」にて奉納演奏を経験。2016年、日本民謡協会において 笛の師範教授として女性初の認定を受ける。2011年以後ポジティブな福島を発信し、大友良英はじめ多くのミュージシャンが携わっている「プロジェクトFUKUSHIMA!」のバンドに篠笛と唄で参加。民謡お祭りバンド「アラゲホンジ」笛方。お座敷やライブハウスなどで、民謡・端唄の三味線弾き唄いの活動も行なう。
演奏する場によりいずれを名乗り分け、古き佳きものを大切にしつつ、洋楽器との演奏にも積極的。活躍の場を広げている。